冒頭の美味しそうな料理から、この映画の魅力が始まります。 美味しそうな料理をふるまうのは、金沢の港町にある中国料理店の主人、王さん (藤竜也) 。この王さんが病に倒れ、たまたま店の味に魅せられた、営業職の貴子さん (中谷美紀) は百貨店から出店交渉に日参していた会社を辞め、弟子入りしました。
その日から始まる修行の日々・・・・・・と書くとシンプルですが、二人の間に絆が生まれていく様子が丁寧に描かれ、観ていてとても暖かい気持ちになります。
病から復帰しても麻痺の残る体で中華鍋を思うように扱えない王さんは、いらだちが募り、その悔しさ無念さがスクリーンを通してひしひしと伝わります。貴子さんも、夫に先立たれ娘と二人で一生懸命生きおり、修行の中での大失敗に心折れ、深く傷ついていくのですが、この物語は主人公に次々試練を与え追い詰めるのではなく、寄り添い、優しく励ますような暖かさを持っているように思えます。
中谷美紀さんの演技が作品にピッタリで、 好演。
夫の急逝でわずらった感情障害を、小上海飯店の味に魅せられて、その料理に打ち込むことで、すっかり克服する姿が印象的でした。
それに加え、出てくる料理がすべて美味しそうで映画館でお腹が鳴るのをこらえていました(笑)。音といい、色といい、湯気といい、映画を見終った後はもちろん中華を食べたくて仕方がなく、そのまま中華料理屋さんへ直行しました。他にもそんな人がいたんじゃないかな?
思わず涙が出てくる作品です。見た後の心の満足感は、120%。頑張ること、生きること、食べること、暮らすこと、この映画の中には私の日常ともリンクするところがあるのだなと思いました。ここでは映画「しあわせのかおり」に関して、私が思ったことをつらつらと書き連ねていくサイトですので、もし気に入っていただけたら映画を見てくださいね。付け加えてブクマしてくれるとうれしいです。
舞台は古都・金沢の港町にある、小さな中国料理店。中国出身の年老いた名料理人と、幼い娘を抱え、人生につまずいた若い女性が、料理を通して再びしあわせを取り戻していく……。 2008年10月に公開され、おだやかでやさしい語り口で感動の輪を広げた映画『しあわせのかおり』がDVD化されました。
主演は、小さいながらも町で評判の中国料理店をひとりで切り盛りする名料理人・王(ワン)さん役の藤竜也と、その店に通い、ついには料理人への道を目指す女性、山下貴子役の中谷美紀。数々の映画で存在感を発揮してきたベテラン・藤竜也と『電車男』、『嫌われ松子の一生』、『LOFT』のみごとな演技で各映画賞を受賞した実力派・中谷美紀が、静かではあるが主人公二人の胸の奥に秘めた深い思いをていねいに描き出す名演を見せ、観る者をストーリーの中へと誘います。また、若手演技派として評価の高い田中圭、日本を代表する名女優・八千草薫など、確かな脇役陣が物語に厚みを加えていることも見逃せません。
監督は『村の写真集』('03年)で第8回上海国際映画祭グランプリを獲得した三原光尋。藤竜也は同じく『村の写真集』で最優秀主演男優賞を受賞しています。監督は、『村の写真集』のテーマでもあった“親と子の関係”を、今回は血のつながりを越えた“父と娘”のドラマとして、ハートフルにじっくりと描き出しています。
また、映画のもうひとつの見どころは、劇中に登場する“まごころ料理”。ノドグロの蒸し物、寒ブリと岩海苔の汁ソバ、甘海老のエビチリ、鶏の塩釜焼き、海鮮炒飯……。食べたくなる、そして、自分で作りたくなること必至の料理が続々と登場します。特訓を積んだ中谷と藤が料理に腕をふるう臨場感あふれる映像も見ごたえ十分。
王さんの料理の原点、「皆にしあわせをもたらす料理」とは何なのか……。深みのある料理のごとき、一口ひとくち、じっくりと味わってみたい名作です。
山下貴子(中谷美紀)はデパートの営業として働いている。ある日彼女は金沢の町外れにある小さな中華料理店“小上海飯店”に出向き、デパートへの出店の交渉をするが、店主の王(藤竜也)に断られる。しかし、昼の定食を食べることに。その味に魅了された彼女は、その日から店の常連となる。突然、王が厨房で倒れる。退院しても体に麻痺が残り、重い中華鍋を振ることができなくなっていた。貴子には、生きていれば王と同じ年齢の、洋食のシェフをしていた父親がいた。また中国・紹興出身の王にも、妻と娘を疫病で失った過去があった。貴子は会社を辞めて、王を手伝うことを決意する。女手一つで幼い娘を育てながらの修行は楽ではなかったが、店に出入りする農家の青年・明(田中圭)らの支えで、貴子は着実に成長していく。そんな中、貴子は地元の謝恩料理会に出場するが、不運が重なり大失敗に終わり、もう2度と厨房には立てないと落ち込んでしまう。王の古くからの知人で加賀友禅の工房を営む百合子(八千草薫)は、跡取り息子と結婚相手両家の食事会を小上海飯店で開きたいと王に打診する。王は自分には無理だと拒むが、料理を貴子に任せることを思いつく。王は貴子を、故郷・紹興に連れていく。伝説の料理人の帰郷を祝う街の人々に、王は貴子を娘だと紹介する。それを聞いた貴子は決意を新たに帰国し、食事会に向けて再び特訓を開始する。
しあわせのかおり
-幸福的馨香-
小上海飯店へ、ようこそ。
小さな奇跡を、心で味わう物語<スロウムービー>。
■ 前作「村の写真集」で上海国際映画祭グランプリに輝いた三原光尋監督最新作。
■ 2008年10月全国ロードショー。第11回上海国際映画祭特別招待作品。
■ 主演は、『嫌われ松子の一生』や、『自虐の詩』などで、数多くの主演女優賞に輝く若き実力派・中谷美紀と、数々の映画で重厚な存在感を発揮して、強い印象を残すベテランの藤竜也。
<ストーリー>
古都・金沢の港町にある、小さな中国料理店。
年老いた中国出身の名料理人が、丹精込めて作る料理は、お客さんに“ しあわせをもたらす” 逸品ぞろい。
ある日突然、病に倒れた店主に協力を申し出たのは、幼い娘を抱えた若い女性。最初はぎこちない名人と弟子の関係は、やがて確かな絆へと変わっていく……。
【特典ディスク】
・メイキング&キャストインタビュー
・未公開映像(予定)
<出演者>
中谷美紀 藤 竜也 田中 圭 下元史朗 木下ほうか 山田雅人 甲本雅裕 平泉成 八千草薫 他
<監督・脚本> 三原光尋
<主題歌>「空」JUJU(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
<制作> 東映、バップ、電通、読売テレビ、高桑美術印刷、東映ビデオ、ワコー、ビデオプランニング、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
(C)2008 「しあわせのかおり」製作委員会
港町の片隅にたたずむ「小上海飯店」。店は、地元のお客さんでいつも一杯。OLの貴子はデパートへの出店を交渉するため、店に通い始める。トマトと卵の炒め物、豚バラ肉と加賀芋の煮込み、蟹シュウマイ…。次々と出される店主・王さんの料理に、貴子は次第に仕事を忘れ、癒されていく。国籍も血の繁がりも超えた“娘と父”の絆を描いた愛の物語。
三原 光尋
1964年京都府生まれ。大阪芸術大学在学中より映像制作をはじめ、「Slap Happy」でおおさか映画祭新人監督賞を受賞。「村の写真集」で2005年、上海国際映画祭にて最優秀作品賞を受賞し、海外からも熱い視線を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
心のふれあいを描く人間ドラマと、目にもおいしそうな料理…。
滋味深い映画の魅力が詰まった、おいしい1冊が登場です!
2008年10月11日より、シネスイッチ銀座ほかにて、全国順次公開される映画「しあわせのかおり」。主演は中谷美紀と藤竜也。古都・金沢で珠玉の人間ドラマが展開する感動作です。
人生につまづき傷つきながらも、前向きに生きるシングルマザーと、不器用だけれど、彼女を大きな心で包み込む、初老の中国料理店の店主。その2人の心の絆を中谷美紀さん、藤竜也さんという名優2人がやさしく魅せてくれます。
そしてこの2人とともに、本作の“もうひとりの主人公”といえるのが、心を込めて作られたおいしそうなお料理の数々。
作品中では、およそ50種類ものプレートが、物語を彩ります。
このあじわい深い物語の見どころを、中谷さん・藤さんらへのインタビューとともに、美麗なシーン写真とともに掲載。
そして、料理指導・監修を手がけられた日本の中国料理界の名シェフ・茂手木章さんに、劇中料理を実際に作っていただき、そのレシピを完全掲載しました。
さらに、映画のテーマにちなみ、やさしく美しく毎日を過ごせる食事を、中谷美紀さんと考えるというスペシャル企画も実現。完全無農薬で心をこめて生産をされている農家の方を訪ねたり、体にも心にもやさしいお料理=マクロビオティックに挑戦していただいています。
この秋、心をあたたかくしてくれるスロームービーを目で、心で、そして舌で、おうちであじわってください。
・中谷美紀さん、藤竜也さんら主要キャスト&スタッフインタビュー
・美麗なスチール写真で綴るフォトストーリー
・物語を彩る珠玉の料理を完全再現。そのレシピをたっぷり掲載。
・中谷美紀さんと考える「美しく、やさしい“食”」